『新型コロナ:5類に移行して』
新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが、8日から季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行しました。
今後、法律に基づいた外出自粛の要請などはなくなり、感染対策は個人の判断に委ねられるなど、3年余り続く国のコロナ対策は大きな節目を迎えました。
そして、小笠原の観光面からもコロナ対策がなくなり、3年前に戻ります。
まずは、ご来島いただく皆さまにお願いしていたPCR受検がなくなりました。
この『お願い』がご来島いただく多くのお客さまに手間と時間そしてコストをかけ、ご迷惑をおかけしていたと思います。
皆様のご協力のおかげで、小笠原島民は他の地域に比べればコロナ禍でも安心して暮らすことが出来たと思います。
ご協力いただいたすべての皆さまに感謝しています。
そして、おがさわら丸船内(人数制限や使用できる部屋など)やツアーのコロナ対策もなくなります。
タイミングが良いのか悪いのか、私はコロナ禍で小笠原村観光協会の理事を務めており、
特にガイドという観点から、お客様がどうやったら安心して来島しツアーに参加してもらえるか、
一方でガイドや宿・飲食を営む島民がどうやって安心してお客様を出迎えることが出来るのか、
人と人の価値観が違うなかでの線引きを「あーでもない、こーでもない」と翻弄しながら過ごしていました。
この線引きが正解なのか間違えているのか不安な日々でしたが、
コロナ禍でもご来島いただいていた多くのお客様の笑う顔を見ては、このやり方・考え方は間違えていない!と自信を頂いていたのを覚えています。
そしてたくさんの励ましの声やお客様からのツアーの感想を聞いて、とても嬉しかったです。
5類に移行はしましたが、
いまの世の中からコロナがなくなったわけでもなく、変わらず島内の医療は脆弱です。
今後もコロナだけに限らず、インフルエンザや胃腸炎などの流行り病は存在し続け、
私たちは上手に付き合っていくしかありません。
コロナ禍を振り返ってみて、「無理はしない」「人それぞれの考え方を尊重する」「無理と思ったら早めにヘルプを求める」
すごく当たり前だけど大事な事だと再認識しました。
今後も安心・安全を根底にツアーを催行していきます。
この安心・安全が人によって大きく考え方・レベルが異なるものだということを理解しました。
可能なかぎり多くのお客様から賛同をいただけるような安心・安全なツアーを目指して、
今後もツアーに取り組んでいきたいと考えます。
これからも宜しくお願いいたします。