はじめに

 自然体験ガイド・ソルマルでは新型コロナ感染拡大防止の観点からガイドラインを作成し、2020年6月16日よりガイドラインに沿ったツアーを催行していきます。

  ガイドラインは無症状感染者を含めた新型コロナウイルス感染症の感染リスクが低減し、早期診断から重症化予防までの治療法の確立、ワクチンの開発などにより健康と安全・安心を十分に確保できる段階に至るまで続けていきます。

 また、自らの感染予防対策に留まらず、情報の提供・共有などを通じ、医療関係者を含む他の事業者の感染拡大防止対策の支援にも積極的に貢献していきます。

 今後、感染拡大の動向や専門家の知見、これを踏まえた対処方針の改定等を踏まえ、ガイドラインは適宜必要な見直しを行うものとします。

ガイドラインを作成する目的

  • 無症状感染者を含めた新型コロナウイルス感染者との濃厚接触を回避することで、医療対応が必要な感染疑い者を1人もしくは少人数ですませたい。
  • 万が一、感染疑い者が発生したとしても、弊社のツアーでは「ガイドラインに従って対策をしていたので濃厚接触者はいません」と言えるようにしたい。

ツアーにご参加いただくお客様だけではなく、私たち島民の安心・安全に繋がると考えています。

 

作成するにあたっての留意点と工程

〇濃厚接触者の定義
「濃厚接触者」とは、「感染者(陽性者)」が発病した日の2日前以降に接触した者のうち、
次の範囲に該当する者である。


・感染者と同居あるいは長時間の接触があった者 。

・感染者の気道分泌液もしくは体液等の汚染物質に直接触れた可能性が高い者。
・感染予防策をせずに、感染者と手で触れることが出来る距離(目安 として1メートル)で、15分以上の接触があった者。

〇主な感染経路である接触感染と飛沫感染のそれぞれについて、ガイド・お客様の動線や接触などを考慮したリスク評価を行い、そのリスクに応じた対策を検討していく。
・接触感染のリスク評価としては、他者と共有する物品や手が触れる場所と頻度を特定し、対策を検討。
・飛沫感染のリスク評価としては、換気の状況を考慮しつつ、人と人との距離がどの程度保てるかや大声を出す場面がどこにあるかなどを想定し、対策を検討。

ツアーを行うにあたっての心構え(ガイド・お客様双方共通の留意事項)

  1. 健康管理
    ・日頃からしっかりと睡眠をとり、休養に努め健康維持を心掛ける。

    ・ツアー当日、お客様・ガイドともに発熱やせき等の症状がある場合は、ツアーの参加をご遠慮頂くか、催行を中止する。
  2. ソーシャルディスタンス
    ・ツアー中、人との間隔をできるだけ2m(最低1m)あけるよう努める。
  3. 三密(密閉・密集・密接)を防ぐ。
    ・会話をする際は可能なかぎり対面・真正面を避ける。
    ・こまめに換気を行う。
  4. 咳エチケットと手洗い
    ・マスク着用は個人の主体的な選択を尊重し、ガイド・お客様の判断に委ねることになります。
    ・こまめに手洗い・うがいを行う。手洗いは30秒程度かけて水とせっけんで丁寧に洗う。(消毒薬の使用も可)
  5. 感染者が確認された場合、もしくは疑わしい場合の対応
    ・ガイド・お客様ともに発熱や体調不良を認めた時は、ツアーを中断し、保健所、医療機関の指示に従うなど適切な対応を行う。
    ・感染者の人権に配慮し、個人名が特定されることがないよう留意する。なお、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止を目的とした個人データについては、個人情報保護に配慮し、適正に取り扱う。
  6. お客様の制限
    三密を防ぐため、「貸切わがままツアー」以外のツアーでは、お客様は1名様のご参加から1組とし、最大5組までとする。
  7. キャンセル料は頂きません。
    新型コロナ感染症関連のツアーキャンセルや、体調がすぐれないなどの理由でツアーのキャンセル・離脱の場合、弊社ではキャンセル料は頂きません。
  8. ツアー不催行の可能性
    島内の医療は脆弱であり、コロナを含めた病気・ケガの治療に支障が出ている状況(医療崩壊)や、
    島内でのコロナ陽性者が多く発生した場合、
    ガイド・お客様の安全・安心が確保できない場合はツアーを不催行にすることがあります。
    その場合、ご予約頂いているお客様には必ず弊社よりご連絡させていただきます。

ガイドラインに沿った具体的なツアーの流れ

飛沫感染対策は☆
接触感染対策は◎です。

ご予約時

・ツアーのご予約はメールにて承らせていただきます。
 弊社では本ガイドラインに沿ってツアーを行っていくので、ツアーにご参加いただくお客様にもガイドラインに賛同・協力して頂きたいと考えております。
 ガイドラインの説明は、お電話などの口頭だと双方(ガイドとお客様)のイメージの違いが出てくる可能性もあり、メールにてご説明することでイメージの違いを少しでも減らしたいと考えております。

・ツアー参加2週間前からツアー当日までの間、海外に渡航した、また、新型コロナ感染者あるいはその疑いがある人と接触したことがある場合には、医療機関か、かかりつけの医師に診てもらってからツアーにご参加ください。
・来島前の1~2週間程度セルフ健康チェック(検温やご自身の体調管理)と行動自粛(濃厚接触者を減らす努力など)をお願いします。

おがさわら丸乗船前

・おがさわら丸にご乗船されるお客様の健康と安心・安全、及び小笠原村における新型コロナウイルス感染拡大の未然防止のため、PCR検査(検査費無料)を実施しております。

郵送された検体採取キットを使い、自宅等で各自検体を採取した後、
出航日の前々日又は前日に、東京・竹芝客船ターミナルにて検体等を事前提出していただきます。

また現行の竹芝客船ターミナルでの検体提出に加えて、
遠方からの訪島や仕事の都合など、ターミナルでの検体の提出が困難な方を対象に、
検体の郵送による受付(有料)も行っています。

小笠原ご来島時にはPCR検査の受検をお願い致します。
詳しくは小笠原村HP
をご覧ください。

またPCR検査の受検の流れは小笠原海運HPをご覧ください。

PCR検査を受けてきたか証明できるものとして、検体番号入りの券が発行されます。
また、令和2年11月27日便より、PCR検査のゆうパックによる検体返送が可能になりました。
検体番号入りの券については、郵送された方は発行されませんが、【送り状の控え】がそれに代わるものとなります。

・検体番号入りの券の取り扱いについて
発行された検体番号入りの券は、陰性判定を証明するものではありませんが、
島内での入店時、入館時、ツアー参加時等、提示が必要となることがあります。
来島時に【検体番号入りの券】か【送り状の控え】を必ず持ってきてください。

 

ツアー当日

・お泊り先のお宿まで送迎車でお迎えに行きます。

乗車前に、お客様に対してガイドによる問診をさせて頂きます。

送迎中

◎ドアの開閉はガイドが行います。

☆◎送迎時の座席はガイドから指定をさせていただくことがあります。

☆お客様の意向を確認した上で、エアコンによる外気導入や窓開け等の車内換気を行います。

☆お客様の降車後は、窓を開けて換気する等の車内換気に努めます。

◎お客様が乗車する前に、ガイドが車両のドアノブ・手すり・シートなど頻繁にお客様が触れる部分を消毒します。

ツアー中

☆ガイド・お客様ともにマスクの着用は個人の判断に委ねます。

◎ツアー開始時から終了時まで、定期的な手洗い・手指消毒をお願いいたします。

ツアー後

お客様に貸し出した備品・道具はガイドがすべて洗浄・消毒を行います。
たとえば、参加申込書を記入していただく際に使ったペンやボード、トレッキングポール、カヤック本体、ライフジャケット、パドルなど。

・ツアーご参加から2日後までの間で、新型コロナ感染の疑いがある症状が出たお客様はすぐに弊社にご連絡ください。

さいごに

ソルマルはなんのためにガイドをしているのか?と聞かれたら、私たちは迷わずこう答えます。
『ご来島いただいたお客様に、小笠原は素晴らしい場所だと思ってもらいたいから!』
お客様の旅が素晴らしい旅となるようお手伝いが出来たときは、とても嬉しく思います。
 しかし、素晴らしい旅を作るためには、根底に安心・安全がなければ成り立ちません。
 ツアーにあって当たり前の「安心・安全」の部分に、現在は新型コロナ感染症対策が「安心・安全」に含まれ、ゆくゆくはお客様から頂く1つの評価に繋がれば良いと考えています。
 自分を守るため、お客様を守るため、家族を守るため、島民を守るため、世界の人々を守るため、
どうかご理解いただければ幸いです。

(2023
.3.10日付け)